南区南福祉区民児協

 今世の中は少子高齢化が進み、コロナ禍の影響もあり、ひとり暮らし、認知症の増加、そして生活困窮の人も増え、また人間関係の希薄化も進んでおります。児童においては、いじめや不登校、虐待も増加し、貧困家庭、ヤングケアラーなる新たな問題も生じ、社会はますます複雑多様化し社会生活に不安を抱え、様々な福祉課題も顕現している状況にあります。
 改めて福祉の重さと責任を自覚し、「民生委員児童委員信条」の根本であります「隣人愛をもって社会福祉の増進」と、「地域の実情を把握すること」に一層努めて参りたいと考えている次第であります。
 南区南福祉区民生委員児童委員協議会は、10地区民児協で150数名の委員がおり、スローガンとして「目に見える民生委員をめざそう!」を掲げています。地域と行政、専門機関が連携し、情報の共有化を図ることにより、住民の皆さまのパイプ役として活動を進めているところでございます。
 当協議会では年に2回(8月・2月)全体研修会、年に1回(10月)の視察研修を、また児童虐待防止に関するオレンジリボンキャンペーン(11月)を実施し、委員の資質向上などを図っています。このような行事或いは会合では各地区での取り組みを情報交換する場も設けており、各地区での取り組みのヒントとなればと考えております。
 今は特に、西田真愛ちゃんのような悲惨な虐待死を二度と出さないように、要対協(要保護児童対策地域協議会)の構成員で守秘義務を持つもの同士(特に学校、地こ相、保健師、児童委員等)が情報を共有し虐待防止の網の目を細かくしていこうと考えているところであります。
 今後とも、皆さまのご理解とご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

南区南福祉区民生委員児童委員協議会 会長

荒城 賢真

南区南福祉区民児協からのお知らせ